父の急死
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漫画:としくんさん
解説
「お父さーん」
ずいぶん長いことに風呂に入っているな、と思い、風呂に呼びかけに行く。
呼びかけても返事がない。
最悪の想像をして、浴槽のドアを開けると、
夫は意識を失っていた。
慌てて救急に電話したが、駆けつけた救命士は頭を横に振った。
「高齢になると多いんですよ……」
その後は慌しかった。
息子に連絡すると急いで病院に駆けつけた。
息子も疲れているようだった。
「風呂入ってくる」
家に帰って呆然としていると、同じく疲労困憊に息子がそう言った。
しばらくして、ハッとした。
風呂に入っている息子に言う。
「信じられない! よく入れるわね!」
その湯船、お父さんが死んだ時のそのままのお湯なのに!