学習机の持ち主だったワタル君。入学前に亡くなっていて…#4

部屋から逃げた主人公は、すぐに父親に体験したことを泣きながら話します。
しかし父親は全く信じず、信じたとしても新しい学習机を買うお金はありません。

結局小学生のうちはその学習机を使い続け、机の下を見ないようにしてやり過ごします。
中学生になった頃、母親に誰からもらったのかと聞いてみると、近所のワタルくんだと言います。

同い年のワタルくんは、小学生になる前に川に落ちて亡くなった友達です。
早くから勉強を始め、通えるはずだった小学校を楽しみにしていたようで…

お下がりなのに机が綺麗なのは、ワタルくんが少しの間しか使っていなかったからなのですね。
やり残したことがあり、成仏できていないのかもしれません。